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トラブルは、いいね

ちょっとネタ風味満載なんですけど
コメントしてみたいと思います。

8月中旬から新学期がスタートした米国コロラド州コロラドスプリングスの小学校で、「鬼ごっこ」や追いかけるタイプの遊びが禁止された。追いかけられたくない生徒がいる一方で、追いかけることを止めない生徒がいるなど、校庭での口論を助長するとして、最近鬼ごっこを禁止する動きは、全米に広がり始めている。

 地元Colorado Springs Gazette紙29日付によると、新たに今学期から「鬼ごっこ」を禁止したのは市内のDiscovery Canyon Campus小学校で、Cindy Fesgen教頭は「それは運動場で多くのけんかの原因になっています」と語る。これまでに2人の保護者から「鬼ごっこ」禁止に対して苦情が寄せられたが、大抵の親や生徒らは新ルールを問題にしていないという。なお、走る遊びは、お互いに追いかけない限り禁止されていない。
 アメリカでも「鬼ごっこ」は学校の休憩時間の伝統的な遊びであるが、禁止に踏み切ったのはこの小学校だけではない。2005年には近隣の学区の2つの小学校で、トラブルのない運動場にするために体が触れあう遊びを減らして、鬼ごっこなどを禁止している。また、全米的にも鬼ごっこが事故や口論の原因になるとして禁止した学校も出始めているという。こうした傾向について親や専門家の中には、鬼ごっこが子どもの社交性と運動能力の成長に貢献しているとして、禁止を惜しむ声もある

eureka!より

えーと
よく言われる「ケンカしちゃダメ」「仲良く助け合おう」っていうのは、あくまで建前だと思うんですよね。
そりゃまぁ、しなくていいケンカはしない方がいいですし、
仲良くできるなら、した方がいいに決まってます。
ただ、人間社会にはたくさんの生まれも育ちも、
それによって考え方も違う人々がひしめき合っているわけで
気があって何もしなくていい関係を築ける人もいれば、
なぜか気にくわない、続に言うウマが合わない人だっているわけです。
当然、意見のすれ違い食い違いによるトラブルは産まれてくるものだと思うんですよ。
でもそんな人たちともある程度、折り合いはつけていかなきゃいけない。

教職の友人曰く「最近の小学生は他のクラスメイトが困ってたら教えてあげるし、手もかしてあげる」
大変、いい子達なんだそうです。

一見するとものすごく健全で、助け合い精神あふれるいい話に聞こえてしまうものですが
この子達、トラブルを解決したことってあるんでしょうか。
トラブル自体を、表面的に「仲良く」することで「なかったこと」にしてしまってたり、しないんですかねぇ。
見て見ぬふりをして表面上だけ「仲良く」することって、本当に仲良くしてるんですかね?
どうしてもそういう雰囲気の中には不健全さを感じてなりません。
(本当にトラブルなくみんな仲良しなら、まったく問題はないと思うんですけどね。←注釈)

そもそも学校って言うのは社会に出る前の訓練をするところなわけで
「仲良くしておく」訓練よりも「ケンカしておく」訓練の方が
よっぽど大切なのではないかと思ってしまうのです。
もちろん、せいぜい30人単位の小社会においてのケンカというのは大変気まずいものです。(経験上)
せいぜい60平米の空間で、その雰囲気はすぐにクラス中に伝播してしまいますし
大切なのはそういった雰囲気をどのように納めていくかのプロセスです。

方法は色々あると思います。
非があると思えば、謝ってしまうというのも手でしょうし
どちらにも譲れない点があるというのであれば、双方の妥協点を模索するのも手でしょう。
たいてい、双方の思いこみです。
大人になると、裏で大多数を味方につけてしまうという汚い方法も覚えたりするんですけど
子どもはそんなコトしちゃいけません!
イヤでも身についていくから。

こういうトラブルの最中はどうしても感情的になっているので
解決は理性的手法によらないと解決しないものです。
「心は熱くても、頭は冷静に話し合いを」
いわゆる交渉術ってやつですけど、これほんと小さい頃からの訓練が大事なんですよ。
30になっても感情論でしか話ができない人間なんてごまんといますからね。
30人単位の社会のミニチュア版でトラブルから和解へのプロセスを学んでいくことこそが大切なんじゃないでしょうか。

こういうプロセスを学ぶ機会を、発生する芽から摘まれてしまうってのは・・・
大いに疑問を感じずにはいられません。

しかし、こういう流れって日本だけの流れじゃなかったのね。
それにびっくり