Canon EOS-1D X MarkⅡを所有してのメリットとデメリット。フラッグシップに相応しいすごい性能

目次

Canonが世界に誇る一眼レフカメラの最高峰。つまりフラッグシップ。その名はEOS-1D X MarkⅡ

遡ること今から3年ほど前

その購入するに至ったエピソードが、また今思い返してみるとふざけたエピソードなんですが、当時関わっていたビジネスでどうしても換金業のマネごとをやる必要が合ったんです。そのため手元には現金が残る訳ですが、財布に入れようとしてももう紙幣の厚みで財布が閉まりません。

新しいカメラも欲しいところだし、じゃあ数えて60万あったらカメラを買おう。なかったらATMで入金しよう。なんて軽い気持ちでお札を数え始めたら

・・・60万ありまして。

そしてお札を握りしめてカメラコーナーに足を運ぶことになり、手元にEOS-1D X MarkⅡが来たと、そういうエピソードなんです。

この3年間、台湾に撮影旅行に持っていったり、ポートレート撮影をするのに使ったり、SNS用のプロフィール写真撮影に使ったり、初めて仕事として運動会の撮影に使ったりと、今までの人生の中ではちょっと使ったなというくらい使いました。

はい、正直全然使ってません。これまでの5D Mark2や6Dのほうが全然使ってました。

そしてそろそろカメラも買い替えたいな〜という気持ちになってきたので、このへんでEOS-1D X MarkⅡについてまとめておきたいと思ったわけです。

またEOS-1D Xシリーズってどんな感じなのか知りたい人の知識欲を満たせたら幸いです。

メリット

文句なしのキヤノンのフラッグシップモデル

とにかく気持ちいい

とにかくシャッターを押したときの感触が最高・・・

エントリーモデルの冴えないシャッター音、パシャン・・パシャンというやる気のない音じゃありません。

そういえばEOS 6Dを買ったときのことを思い出しますね。手軽に買えるフルサイズということで、フルサイズの普及に一役買った6Dでしたが、そのシャッター音は最低でした。

シャッターを切るたびに

パタコンッ・・パタコンッ・・

と、実に腰砕けなシャッター音が響いてきて、押すたびにやる気が萎えていく感じがある意味たまりませんでした。

キヤノンが誇るフラッグシップ、1D X MarkⅡは違いますよ。

パシャッ・・パシャッ

と、切れの良いナイフのような鋭い金属的なシャッター音が響きます。6Dのパタコンシャッター音とは違うのですよ。

シャッターを押すたびにテンションが上っていって、もっとシャッターを押したくなります。

シャッターを押すたびにエクスタシー

カメラを構えてファインダーを覗き込むと、そこでも感動が待っています。何しろファインダーから見える世界が広い。視野角100%のファインダーからは、このまま撮ったらこう映るんだろうという情報が目から脳に直接入り込んできます。被写体までの距離感も近いので、手を伸ばせば被写体を掴めそうな感じがします。

画角を決めて構図を決めたら、あとはシャッターを押すだけ。

最高です。

シャッターを押すたびにエクスタシー

AF(オートフォーカス)性能が文句なしに快適

久しぶりに1D X MarkⅡ以外のカメラを触ってみて、改めて気付かされたのがAF性能です。おそらく6D→1Dのときも気が付いていたと思うんですが、人は慣れてしまうものなのですよ。

今回改めて1Dから他のカメラを触ってみて、改めてオートフォーカス性能の差に驚かされました。

狙ったところにきちんとピントが合う。

ほんと、何アタリマエのことを言ってるんだと突っ込まれそうなくらいのことが当たり前にできてしまうんです。

撮影時にオートフォーカスが被写体から迷ってしまい、撮影リズムが崩されてしまったりという覚えはありませんか?

僕はあります。5D MarkⅡや6D、どちらも同じAF機能だったんですが、とにかくAFが迷うんです。ポートレート撮影などのときにAFが迷ってしまっての気まずいあの時間・・・考えただけでゾッとします。

1D X MarkⅡに変えてから、そんな思いをしたことはありません!

特にスポーツ撮りなど、走っている車を撮るとか、運動会でのかけっことか、そんなシチュエーションは1Dの得意とするシチュエーションです。毎秒最高14枚(ファインダー撮りだと最高10枚)の高速連写がオートフォーカスと相まって、完璧な写真を量産してくれます。

オートフォーカスがきちんと効く。これです。

自己顕示欲が満たされる

これはまぁ・・・仕方がないんですけれど。ほら、フラッグシップですし。

撮影会などででも、取り出しただけで周りの反応が違います。圧倒的な存在感・・!

ボディ60万!レンズ15万!ストロボ5万!〆て80万!控えよ庶民共!

80万を首からぶら下げてるんです。もうあほかと(褒め言葉)。正直、1Dじゃなくてもキレイに撮れます。明らかにオーバースペック。

でも、所有欲が満たされるというのは、ちょっと本当の気持ちです。

バッテリーグリップ不要の一体型ボディの剛性感

機能面です。

EOS-1D X MarkⅡは縦撮りもできる四角いボディをしてます。

僕はほとんどがポートレート撮影で、縦撮りが多いんですね。一般的なカメラだと普通に構えると、構図的には横になると思います。縦で撮ろうとすると、ちょっと肘を上げたり下げたりしないといけない。

そこで縦グリップ(またはバッテリーグリップ)を付けることで、普通に構えて縦撮りができるようにしたりするわけですが、EOS-1D X MarkⅡは最初からどちらにも対応できます。

ボディが四角いですもの。

それだけでもメリットが大きいんですが、後付縦グリップタイプよりも圧倒的に剛性感が違います。なにせ一体型で最初から設計されているわけですから。縦撮りも横撮りも思いのままです。

ポートレート撮影が多い僕の場合は、大きなメリットでした。

もともとEOS-1D X MarkⅡはスタジオ撮影向けのモデルのようです。

デメリット

ここからはデメリットいきます。これらのデメリットで買い替えを考えてしまいました。

その本体重量によるところ

疲れる

重たいんですよ・・・

本体だけで1530gです。レンズが980g。ストロボが500gとすると、合わせて3kgです。

アングル的にしゃがんで撮ることも多いわけです。そうすると3kgのものを持ってしゃがんで立って、しゃがんで立って。夏にはそこに暑さも加わります。

額に光る汗・・・あぁ!青春!

なんて歳でもないですしね。今はもう。どちらかと言うと腰に来ます。あと脚と。

ロケだったりすると撮影以外にも気を配るところが多いので、気は使うわ体力は使うわで一日体力が持ちません。

これもう少し軽くならんものかね?というのが正直なところ。ミラーレスの偉大さに惹かれる瞬間です。

飛行機に乗るときに持ち出す気になれない

LCCが便利でちょっとそこまでロケに、なんていうことも気軽にできる時代になりました。

でもね。LCCって手荷物重量にうるさいんですよ。最近はほとんどの航空会社で手荷物7kgなんじゃありませんか?ジェットスターは検査も厳しいし、厳しくないところだと量りもしないのでごまかして持って入ったりしますけど。

洗面用具やコンタクトレンズ用品、着替え、などなどを詰め込むと、あっという間に7kgなんて行っちゃいます。そこにカメラ(合計3kg)を入れる余地なんてありません!

カメラだけじゃないですよ。予備のバッテリーやストロボ用の充電池、ストロボ三脚などなどを入れると、正直カメラ機材だけで10kg以上はいきます。

なので冷静に考えると手荷物1、預入荷物1なんですが、カメラバッグを預ける気にはなれないので、どうしても機内に持ち込みたい。

いつもこんな思いを抱えていて、旅行に出た際には面倒くさいのでEOS-1D X MarkⅡを置いてiPhone一本勝負で旅に出たりということも(笑)

こういうときはさすがに撮影が主じゃありませんけれど。

でも気に入っているカメラなのにいざというときに出番が来ない、というのはさすがに本末転倒なのではないかというのが正直な気持ちです。

ミラーレスは偉大。

機材的な面で負担が大きい

これは結構深刻な問題です。

専用バッテリー LP-E19

EOS-1D X MarkⅡのバッテリーパックは専用バッテリーで、LP-E19というモデルです。

これがまた・・・高い。1万5千円くらいします。本体購入時に1つは当然ついてきますが、本格的に撮影をしようと思ったら、もう一つ予備は必須になります。趣味でも当然、仕事を引き受けるときには言わずもがなです。

ですが・・・1万5千円か〜。1万5千円あったら、予備のストロボとか他のアクセサリー買うのに使いたいですよね。正直なところ。

他に買いたいものもいっぱいあるしなぁ〜。アクセサリーを買ったら撮影の幅が広がるけど、予備バッテリー買っても幅が広がるわけじゃありませんしね。

どうしても意識的に優先順位が下がっちゃいますよね。

ちなみに僕はロワなどの互換バッテリー大好きマンなので、互換品を使うことに心理的な障壁はまったくありません。ところがその互換品でも1万円するんですよ。しかも残量表示がされないだったか、機能的に制限有りです。

だったら純正買いますがな、って思うじゃないですか。高いんだけど。結局、純正1本で乗り切ってました。毎日充電したりとかして。

LP-E6とか使えるカメラ、いいなぁ〜

メディアが高い

このシリーズはまだまだ続きます。次はメディア編。

メディアも専用です。さすがフラッグシップ!圧倒的に他を寄せ付けません!

なんとこのご時世にCFカードです。しかもCFカードの上位規格、CFast 2.0という規格を引っさげてやってきました!

この規格がなかなか売ってない!売ってても、高いっ!とにかく高いっ。

僕はNTT-X Storeの半額セール(これも奇跡みたいな感じ)のときに64GBのCFastメディアを1万円位で買いました。ちなみに普段の値段は2万円ってことです。64GBで2万円っ!SDカードなら2000〜3000円で買えてしまうっ

EOS-1D X MarkⅡはデュアルスロットなので、メディアが2枚入ります。1スロットはCFastでしょ。もう1スロットは・・・CFカードなんですね、これが。

CFカード(タイプI準拠、UDMAモード7対応)とかいうスロットなんですよ。そしてご機嫌なことに、CFastとCFカードにスロットの互換性は、ありませんっ!

バックアップも考えると、両メディアを複数用意する必要がありま〜す!

・・・舐めとんのかwww

せっかくのデュアルスロットなので、その機能を活かすには両スロットに納める必要があります。結局解決策として、CFastメディアを1枚、そしてCFカードのスロットにはSDカードをCFカードに変換する変換カードを噛ませて使っていました。

なんでこんなことで苦労しなきゃいけないんだ・・・

無線・Bluetoothがない(オプション)

EOS 6Dには標準搭載されいて、結構活躍頻度の高かった機能がWi-Fi機能です。撮った画像をスマホなどですぐに見れる機能ですね。

どういう時に活躍するかと言うと、撮影会などで終了後にTwitterアップ用の画像などをみんなにあげるときに使います。

EOS-1D X MarkⅡにはこの機能がないんですよね〜。Wi-Fiも、Bluetoothも!

なので完全にスタンドアロンです。画像を取り出したかったら、カードリーダー(それもCFast対応か、SDカード対応の)とパソコンを用意して、パソコン経由で取り出して共有するか、iPadにSDカードリーダーを取り付けて読み込ませるしかありません。

フラッグシップ使ってるってのに、なんでこんな旧時代的なことせにゃいかんのです???

といつも頭を悩ませていました。

無線機能がオプションなのは、オリンピックなどの機能に制限が入る場面で使用される前提だからとかいう話を聞いたことはありますけどね。

カジュアルに使おうと思った場合に、とても困ることのあるEOS-1D X MarkⅡでした。

三脚もしっかりしたものが必要になる

本格的に撮影をしようとすると、三脚は欠かせません。星空や、流水を捉えたいとき、他にもいろんなシチュエーションで必要になるときは多いものです。

ところがですね。前述の通り総重量で3kg近くあるわけです。レンズを望遠レンズに交換したら4〜5kg行くこともあります。

当然、その重量に耐えられる三脚が必要になります。

=高い、ってこと。

高価な機材を支える三脚は、高価な三脚が必要になってきます。やわなボールジョイントじゃレンズの重量に耐えきれません。でも硬ければいいってわけでもなく、スムーズに動くボールジョイントが必要です。

いやもう機材選びが本当に大変なんですよ。

EOS Rに買い換えようと思ったきっかけ

活躍頻度の高い機材に買い替えよう

出動機会が少なくなったのであれば、より持ち運びやすい機材のほうが意味があるのではないか

そう思うのもわかってもらえると思います。いざというときに持ち出すことを躊躇する機材よりも、気軽に持ち出せる機材のほうが、残せる写真が増えるわけですから。

旅行に出るときも、旅行かばんにちょっと忍ばせることができる手軽さ。ボディバッグ一つで動くときも気軽に入れておける手軽さに興味が惹かれています。

RFレンズシステムに手を出してみたくなった

もうキヤノンさんはEFマウントの拡張は考えてませんよね?

ロードマップを見ても、今後はRFマウントのレンズの拡張がメインのようです。

そりゃそうだ。重たく大きくなってしまうEFマウントより、RFマウントであれば小型で高画質なレンズが設計しやすい。時代もそちらに流れているのであれば、今のうちにRFマウントのシステムを前提とした受け入れ体制を作っておいたほうが賢いと思うわけです。

というわけで、小さくて軽くて高画質なRFマウントに興味津々というわけ。

アダプタを使うとオールドレンズなども使い勝手がいい

個人的にずっと使い続けたいレンズの一つが、カールツァイスのCarl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm

ツァイスレンズをAFで使いたかったらソニーに行けって話なんですが、それはまた今後考えるとして。

他にも色々安くて楽しめるオールドレンズが豊富にあります。それらのレンズを最新ボディに使おうと思うと、マウントアダプターを使うと手軽に楽しめるわけです。

それがEFマウントよりもRFマウントのほうが種類が多いというのも、RFマウントに興味津々になる理由の一つ。

動画撮影が捗る

EOS-1D X MarkⅡは記録メディアがCFastカードということもあり、気軽にメディアを増やすこともなく、動画撮影をしても撮影時間に制限のある中で撮るよりも、より気軽にカジュアルに撮影ができる環境のほうがいいのではないか。

また液晶もバリアングル液晶のほうが、どのように映っているかも確認しやすいため、どう考えてもEOS Rのほうが動画撮影向きです。

うーん、RFマウントに興味津々だなぁ・・・

まとめ

ま、これだけデメリットが続いたら、買い替えたくなる気持ちもわかってもらえると思うんですが(笑)

正直な気持ちでいうと、手放したい気持ち半分、残したい気持ち半分です。

シャッターを切ると、切るたびに手放したい気持ちが薄れていきます。それくらいシャッター感覚は気持ちいい。

Marvelous! Excellent!! di molto bene!!!

でも自分の使い勝手を考えると、カジュアル方向に振ったほうが使用頻度は上がりそうです。

EOS-1D X MarkⅢも発売されたし、使わない機材を置いておくほどもったいないことはありませんしね。

なのでそろそろEOS-1D X MarkⅡは手放して、新システムの方に移行を考えてもいいのかな〜なんて思案中です。

デジタルカメラの時代になって、本体はおまけみたいな位置づけになっちゃいましたよね。どんどんニューモデルが登場して、画素数も増えて、暗所性能なども格段に上がって。

そろそろ天井が見えてきた感じはするなってときに、今度はマウントの移行ですよ。一眼レフからミラーレスに。

今後はどんな世界になっていくのか・・・

カメラ市場も市場が縮小方向なので、ちょっと心配です。

ではまた。