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ディスクブレーキ カーボンロードバイク用の最後の選択肢「ミノウラ FMS-1 フラットマウントキック スタンド」

2021年2月25日

カーボンロードバイクをこともあろうか配達業務に使っているので、キックスタンドが欠かせないんです。立て掛けて配達してる人もいるみたいなんですが、やっぱり各部に傷がついたりすると気になるので、キックスタンドは装備しておきたいところ。

重量増になったり、格好が悪かったりと賛否両論、どちらかと言うと否定意見の方が多いのは承知の上ですが、配達のみならず街乗りで使うとなるとキックスタンドはあったほうが絶対便利です。

で、キックスタンドを選ぼうとするわけですが、これが悩ましい。フレームがカーボンフレームなんです。カーボンフレームに適合するキックスタンドというのがまた、ない。選択肢がないんです。

安くてお手軽なキックスタンドとしては、こんなのがあるので選びたくなりますよね

ところがこのタイプは基本的にアルミフレーム用で、カーボンフレームのチェーンステーにはNGです。絶対にNGです。NGだって言うのに試してみたいという聞き分けのない人はぜひ試してみてください。

僕はそういう人は嫌いではありません。

カーボンロードバイク用のキックスタンドの選択肢としては、クイックリリースに共締めするタイプ

例えばこんなの

が選択肢としてあるんです。実際このタイプは以前の車両のときに使ってたんですが、なかなか悪くなかったです。

ところが今回の車両はブレーキがリムブレーキからディスクブレーキに変わってます。それに伴ってホイールの固定方法がクイックリリースからスルーアクスルに変更されているんです。

スルーアクスルなのでこのキックスタンドが使えません。

スルーアクスル+カーボンフレームのキックスタンドの選択肢がない

本当に困りました。BBがBB386ならまだ選択肢もあったんですが、今回のBBはPFなんです。

すべての選択肢が消えてしまい、最後に残ったのがミノウラのディスクブレーキマウントに共締めするタイプのキックスタンド

ミノウラ FMS-1 フラットマウントキック スタンド

重量は230gです。

取り付け

このディスクブレーキの下に延長したボルトを噛ませて共締めするわけですね。

問題勃発

ところがチェーンステーの厚みがありすぎて、付属してきたボルトでは長さが足りないみたい。

おそらくミノウラの想定ではチェーンステーの厚みは2cmくらいだったんでしょう。

近所のホームセンターでM4のネジ50mmを2本買ってきました。増した10mmの厚みのため付属のスペーサーでは足りず、何かでスペーサーの代用をしなければ鳴らなくなりました。

M5のナットであればM4の直径にスムーズに収まりますし、これで良かろ、とナットで代替することに。

DIYする人の感性なんてこんなもんです。付けば良し。

取り付け完了。片側はナット3個ではフレームに接触しそうだったので、付属のスペーサーで取り付けておきました。

あ、そうそう。取り付ける際にはネジロック剤を塗布しておきましょう。安全のため。

フルブレーキしたときにキャリパーごともげてしまいそうなんですが・・・大丈夫なのか、これ。

追加で注意点なのですが、錆びなくて良さそうと思ってステンボルトを買ってきたのですが、破断耐性はクロモリのほうが上だそうです。安全を考えて、このあとクロモリの50mmを買ってきてそちらに交換してあります。

スタンドの長さ調節機能は付いていないので、丁度いい長さに自分でカットする必要があります。みなさんのご家庭にあるディスクグラインダーでカットしましょう。

カットしすぎてしまった場合に、スペーサー代わりになるワッシャーが4枚付属しているので、うっかり切りすぎてしまっても安心ですね。めっちゃアナログな対応や。

完成

しばらく使ってみた感想ですが、思ったよりもしっかりスタンドとして役に立ってくれています。

足でキックしたときも適度な感触で操作できますし、段差を乗り越えたときに衝撃でスタンドが勝手に降りることもありません。

何よりスタンドの足が金属一本型なので(他のものだとプラスチックの部品が挟まってたりする)、予想以上に頑丈な感じです。不安になるのはディスクマウントの取り付け部分だけ。

注意点

  • フレームによっては付属のスペーサーとナットでは長さが足りない可能性がある
  • 長さ調節はディスクグラインダーでの加工が必要(やり直しが効かない)

補足

同じような商品で、こういったものもあるんですが、こちらは試していないのでわかりません。