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ブッシュからオイル漏れで困った。ブレーキングの要、テンションロッドをピロテンションロッドに交換しました

2015年2月23日

冬の間は寒さのため車をいじる気になれず、夏になればなったで暑さのためいじる気にならない。

そりゃいじる時期が限られるってもんです。

そろそろ車検も近いため、そうも言ってられず、下回りをチェックのため久しぶりに車をリフトアップしてみると・・・

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漏れてる漏れてる!

これは・・・テンションロッドブッシュからオイル漏れだーーっ!

テンションロッドはブレーキングの時にボディとタイヤの間の突っ張り棒みたいなもの。このブッシュでボディ全体の重量を支えているわけですから、劣化してくると当然、このようにオイル漏れします。

要交換です。

そこで考えました。

どうせメンテナンスするなら、性能が変わったほうが嬉しいよね!

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というわけで、ついでなので社外品のピロテンションロッドに交換することにしました。

S14/S15/R33/R34用のピロテンションロッド(ラバーブーツ付き)を購入。

お値段8,000円ほど。不安になるほど安いです。

テンションロッドをピロ化することで何がいいかというと

  • ブレーキングが安定する
  • キャスター角が調整できるようになる

ゴムブッシュ部分がなくなるのでブレーキング時にフロントタイヤが安定するようになります。

そういえば昔ヴィヴィオに乗っていた時に、高速でのブレーキング時にフロントタイヤがバタついていたような感触がありましたけど、きっと原因はテンションロッドですね。

そしてターンバックル調整式なので、キャスター角の調整が可能になりました。

といっても調整しませんけどね(^^)

不満がないのであれば、標準のままです。

交換作業

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これはクスコのテンションロッドバー

昔取り付けたパーツでした。こんなのもつけてましたね、そういえば。

テンションロッドの根本同士を繋ぐことで剛性を上げる効果があります。

S15になるとテンションロッドブラケットも最初から補強されていたので、S13の時ほど効果は感じませんでした。

・・・っていうか、このせいで負担がゴムブッシュに集中することになったんじゃ?

もしそうだとすると効果は「あった」って証明にもなるんですけどね。

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錆びてるなぁ・・・

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ひとまずテンションロッドバーを外しにかかります。

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ここ6年くらいつけっぱになっていたので、固着してめちゃくちゃ固くなってしまっていました。

ネジの固着で再起不能です。外しました。

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そしてお待ちかね。

これが今回取り付けるピロテンションだよ。

ブルーのボディがかっこいいね!

ターンバックル式なので、車両に取り付けたまま微調整が可能です。

そして写真には写ってた取り付けネジが、無いね!

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計4本あるはずなんだけどね。

商品が届いた時、箱が少し歪んでたから、きっとその隙間から落ちたんだね

・・・(´・ω・`)

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安心のゴム付き。

冬の凍結防止剤対策もばっちりさ。

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外した純正テンションロッド。

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めっちゃオイル漏れてる。

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両方共。

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単体で見ると純正テンションロッドは貧相に見えるけど、そんなこともないんですよ。

ていうか、純正は避けのために途中で曲がってるんですが、ピロさん、曲がってなくていいの?

取り付け前に適当に長さをあわせておきましょう。

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さて、準備ができました。

でも取り付けボルトがありません。どうしよう。

まぁ、そんな時は純正流用ですよね。

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油圧プレスで抜き取ります。

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このとおり!

なかなか個人で油圧プレス持ってる人はいないと思います。

これプレスなかったら作業できなかったよ・・・。

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ボルトが穴に入りきりません。

そんな時も安心!

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油圧プレスで無理やり押し込みます (´Д`)

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コマのあて方を失敗してネジの先端を潰しちゃいました。

グラインダーで修正。

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車両に取り付けたあとは、長さを調整します。

基本、純正と同じ長さになるように調整しておきました。

アライメント狂っちゃいますからね。

完成

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おー。かっこいい。

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ステアリングを目一杯切ってみましたが、どうやら接触することはなさそう。良かった。

ついでの作業、シャシーブラック

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せっかくジャッキアップしたので、こういう機会に下回りにシャシーブラックを噴いておくといいですね。

こういうこまめな対応が積もり積もって後々大きな差になってくるものなんです。

それよりも溝の減ったタイヤをどうにかしろってツッコミを入れたくなりました。

以上、ピロテンションロッド取り付けレポートでしたー。

効果のほどは・・・

街乗りレベルだとブレーキングの時に差は感じません。そんなもんですね。

でも80〜100km/h付近からのブレーキングでは明らかに剛性感が違います。今までブレーキングの時にゴムがたわんでたんでしょうねぇ。

ピロにするとうるさくなるって言いますけど、これ本当でした(笑)

ピロであってもゴムであっても、テンションロッドは消耗品ですから、消耗品と割り切るとニスモの強化ゴムテンションロッドでいいのかなとも思います。

ゴムからピロにした分だけ、サスペンションの上下運動の妨げにはならなくなったので、サスの動きは少しは良くなってる・・・と信じたいですね。

ピロも消耗品ですから、いずれガタが来ます。その時に再びピロにするか、ニスモの強化品にするかは今はまだ分かりかねるところです。

久しぶりに寝転がって作業したら首が筋肉痛になりました。イテテ

後のレビュー(2012/10/01追記)

しばらく走りこんでみて、明らかに変わったところに気づきました。

特にブレーキング時。

信号で止まるときなど、カックンブレーキを避けるために車速が落ちた停止直前にブレーキをスッと抜きますよね。

その時の「遊び」が明らかに減りました。

実にダイレクトです。

これまでは車重を支えて縮んでいたブッシュが伸びる挙動も入っていたので、それを自然と計算に入れてブレーキの踏力を抜いていたんでしょうね。

ピロテンションロッドに変えてから、その遊びが全くなくなってしまったため、停車時のブレーキ踏力がシビアになりました。

今のブレーキパッドとの相性もあるんだと思います。

今のパッドは踏み始めからすぐに効くタイプなので、次にパッドを選ぶときには初期あたりが柔らかめのものを選んでみようと思います。

後のレビュー(2013/12/08 追記)

ブレーキングの感覚については以前書いたとおりですが、今回はステアリングの感触について書きたいと思います。

変化を感じたのはターンインの時~コーナリングの最中、これまでは「グニャ」とした感触があったのが実にカッチリしたフィーリングになりました。

「ダイレクト」という表現は間違っていません。

次に交換するときもピロにしたいな、と思いましたね。