ブレーキ強化の流用チューン!S15のブレーキをグローバル製324パイ大径ブレーキに交換しました。
とにかくブレーキが貧弱と言われる国産車ですが、S15も例に違わぬ貧弱なブレーキ持ってます。
フロントブレーキは標準で対向4ポットですけどね、標準16インチホイールを履くためか、ブレーキローターの径が小さすぎ。純正は280パイです。もっとも、ブレーキローターは径も大事だけれど、厚みも重要なファクター。車はその運動エネルギーを熱エネルギーに変換して放出することで止まってますから。その熱エネルギーを受け止めて放出するのがブレーキローターのお仕事です。直径が大きくて厚い方が、熱エネルギーを受け止められるわけですね。
というわけで、ヤフオクで安く仕入れた某グローバル製のビッグローターキット Ver.3(直径324パイ)に交換することにしました。
S14.S15/よく聞かれるのはECR33の310パイのブレーキローターですけれど、その上をいく324パイ。JZA80の純正ローターのハブ径を日産用に拡大加工して流用するそうです。
なんだか大事になってきたぞぉ・・・
交換作業
今回はフロントだけの交換なので、フロントをジャッキアップしてウマをかけておきます。
左がS15純正の280パイ、右がJZA80の324パイ。こうして並べてみると、一回りどころか二回りほどでかくなってますね。
これは期待できますな!
ブレーキキャリパーの取り外し
まずはキャリパーを外します。
せっかくキャリパーを取り外すので、ブレーキパッドもきれいにしておきたいですね。
外したキャリパーはブレーキホースに負担がかからないように、アーム類にフックで引っ掛けておきましょう。
このSST(専用工具)はダイソーで買ったS字フック。8個入りで108円!(税込み)
ブラケットの取り付け
ブラケットの固定は間違えると面倒です。(体験談)
写真のように使います。ワッシャーが意外と重要なポスト担ってますので、なくしたり忘れたりしないように要注意。
このワッシャーを入れ忘れると、キャリパーが当たって固定できません。
バックプレートの加工
実はビッグローターキットを使うときに一番面倒な加工がこのバックプレート加工。
純正の280パイのサイズに出来上がっているので、縁がビッグローターに当たるんです。
ひまわり状にカットしてしまうという手もあるそうですが、個人的には見えないところのおしゃれに拘りたい。大事だと思います。
なので、グラインダーを使って削り取るという作戦に出ることにしました。
こんな感じに、縁を1〜2mmほど残して削り取ります。
思ったよりも鉄粉が飛ぶので、目を傷つけないように気をつけてください。
切り口を均して・・・
シャシーブラックで錆止め。
見えないところの云々とか言っておきながら、スプレーは適当です。台無し。
カットしたあと、ローターに当たらないように内側に押し曲げておきます。
よし、当たってない。
仮組み
どんな感じになるのか、いったん見てみるとしましょう。
いい感じですね〜。ローターはキャリパーにも当たっていない様子。個体差で当たるようであれば、キャリパー側を1mmほど削る必要があるそうです。
ブラケットを固定してるボルトですけれど、ローターに当たらないものかちょっと心配になったりしますね。これは大丈夫。
ブレーキホース加工
もともとはこんなふうに、車高調のブラケットにブレーキホースがピッタリと収まるものですが、キャリパーの位置がブラケットでずれてしまうので、当然ホースも届かなくなります。
車高調側の取付ブラケットを折り曲げる+ブレーキホースを曲げる、という合わせ技でブラケットに収まるように加工しましょう。
ピッタリ!
ブラケットは工具を使って向きを変えるくらいしかできません。ホースは意外と力尽くでもなんとかなりますけれど、やり過ぎると折れてしまうので要注意。
ブレーキホースブラケット、その他のボルト類がきちんと固定されていることを確認して終了です。
ローターでっかーーーー!
圧倒的な存在感ですな。
よく見ると、2mmほどブレーキパッドがローターからはみ出ちゃいますね。もともとサイズの違う組み合わせで使っているので、仕方がない所だそうです。使用上の問題はないので見なかったことに。
仕上がりました!
サイズの比較
S15オリジナルのブレーキローターサイズと比較してみるとこんな感じ。
これまでのブレーキローターの存在感の薄さが引き立ちます。
ハブ近くに収まっていたブレーキキャリパーが、縁の方まで移動していきましたね。やっぱりブレーキってのはこうじゃないと。
不満を言うのであれば、もう少しキャリパー自体も大きかったらかっこいいかな。じゃあビッグキャリパーを購入して・・・などと、やり過ぎるとお金がかかりすぎるので、この辺りで満足しておこうと思ってます。
レビュー
ブレーキの強度が上がったというよりも、ペダルコントロールの感触が圧倒的に良くなりました。
これまではブレーキの強弱をつけるためには、ペダルの奥の方でしか調整できなかったのが、今はペダルの手前から調整できるような感触に。
でもフロントの経を大きくしたので、これでフロントとリアのバランスが崩れちゃってます。リアがまたプアなのよ・・・。強めにブレーキングすると前のめりになっちゃってます。
お次はリアも大径にして、ブレーキ強化は一旦完了ということになりそうです。
追記 2015/10/12
パニックブレーキを踏んだらABSが効く前にタイヤが鳴いちゃいました。
おそらくタイヤのグリップが低すぎるんではないかと。後は前後のブレーキバランスですね。早くリアに大径ブレーキを入れたいです
ディスカッション
コメント一覧
こんにちは
私もこの324パイ付けてますけどスペアタイヤはどうされていますか?
当然、純正の積載スペアは装着できません
このローターに対応しているテンポラリタイヤというとV35とかZ34あたりが使えるのかなー?
ご存知でしたら教えてください
スペアタイヤは随分前から積んでいません(笑)
緊急用のパンク修理キットだけ持ち歩いていますね。
なるほど、他車種でビッグローター対応のスペアタイヤを探せばいいのか・・・。すみません。情報なしです。