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海老原嘉子さんの「最新ニューヨークデザイン事情」 講演を聞いてきました

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今日はITビジネスプラザ武蔵にて開催されていた
海老原嘉子さんの講演「最新ニューヨークデザイン事情」に参加してきました。

海老原さんの経歴は以下にて

東京生まれ、女子美術大学卒業
1969 ニューヨークに移住 フリーランス・デザイナーに
1983縲鰀 ニューヨークにて「ギャラリー91」を開設し、ディレクター・キューレターとしての仕事をこなす傍ら、ニューヨークから最新情報を発信し続け、国際的なデザイン・コーディネーターとして活躍
1988 ニューヨークのデザイン会の発展への貢献が評価され、IDSA(アメリカ工業デザイン協会)NY支部より特別賞「ブロンズ・アップル・アワード」を日本人として初めて受賞
1995縲鰀 非営利財団インターナショナル・デザイン・ネットワーク・ファウンデーション(IDNF/Designnet.org)を創設し、ミュージアム・デザイン関連機関と結びつき、デザイン・コミュニティーの円滑化と文化・教育の向上を目的とした活動を展開
2001縲鰀 フリーランスで、美術館の企画などのゲスト・キューレーターとして活動
2005縲鰀 Museum of Art & DesignのExhibition Committeeに招かれ、どうミュージアムの展示・企画委員を務める
そのほか、「ギャラリー91」にて、現在に至るまで50回に及ぶ企画展をディレクションし、300点以上の作品を各美術館のパーマネント・コレクションに入れた実績を持つ。また在米40年の豊かな経験を活かし、日本人デザイナーのニューヨーク進出の支援を行うとともに、各種展覧会のプロデュース、審査委員、執筆、講演活動など多岐にわたり活躍中。

日本に来られているついでということで、金沢に立ち寄る時間を捻出していただけたそうです。

講演の中では、日本と海外でのビジネスにおける根本的な差異についてお話ししていただきました。

商品を扱う際のアプローチ(梱包など)が日本と海外は全く異なるため、海外で展開をするときにはパッケージングなども考えて欲しい、とのこと。

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「ピルタオル」
濡らすと紙ナプキンになります。

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剥いた皮をまとめて捨てられるピーラー
右が日本発のパッケージング。
左がアメリカ発のパッケージング。

ジャガイモのデザインで簡単なパッケージを作るだけで充分だそうです。

また「ニューヨークでギャラリーやイベントを開く日本人は、日本人の日本人による日本人のためのものを開催して満足している。裸一貫でニューヨークに乗り込み実力を試そう、世界に自分たちを認めさせようとする人たちがいない」と過激な発言も飛び出しました。こういった視点は日本人のお上りさん的な視点ではなく、現地の人間の視点から日本人を見ているからこそ見えてくる視点だと思います。

最近、海外へのルートを開拓する仕事に携わることになったので、このような講演は大変参考になります。