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過疎化するセカンドライフ

「セカンドライフ」

という単語から、何を連想しますか?
中高年世代を指す和製英語が有名ですが、今回はそちらではありません。

今回はリンデン・ラボ社が提供する仮想世界「Second Life」のお話。

あ、そうそう
セカンドライフをゲームと捉える人が多いですが、
セカンドライフは3D型MMOですからね。

マスコミでは結構セカンドライフが取りざたされてるという話です。
テレビ見てないので、知りませんけど。
セカンドライフでミリオネアが出たとニュースになったことがありました。
トヨタがセカンドライフに参入したとニュースになったこともありましたね。

ところが、ネット界隈で最近セカンドライフのホットな話題を見たことがないんですよ。
身の回りでセカンドライフをやってるという話を聞いたことがないんですよ。
知り合いの会社でやってる話は聞くんですが、その程度なんです。

参加している人たちと、周りの人たちとの激しい温度差。
どうしてこういうことになるんでしょう。
そもそもセカンドライフって、流行ってないんじゃないんですか?
これからも、流行らないんじゃないですか?

そこで今回のテーマ「過疎化するセカンドライフ」
なぜセカンドライフが流行らないかについて考えてみたいと思います。

セカンドライフ支持派の意見は
1.要求されるマシンスペックが高く、一般の人たちがそこまで達していない。だからこれから増える。
2.企業の参入で、グラフィックは綺麗になる。

セカンドライフ否定派は
1.ログオンしてから何をすればいいのかわからない(自由度が高すぎる)
2.作れるキャラクターが稚拙

という意見がよく聞かれます。

でも、根本的な原因は上記の理由ではないと mic は思うんです。
3D機能がどうとか、現在のアクティブ数がどうとかそんなことは表面的なことです。
もっとシンプルな理由のはずです。

どうしてセカンドライフは流行らないのか。
その理由は「ながら」にあると思います。
セカンドライフは、「ながら」ができないんです。

どうしてインターネットは受け入れられたのか。
それは「ながら」ができたからではないかと思うのです。
どうしてYouTubeは流行ったのか。
それは「ながら」ができたからではないかと思うのです。
どうしてニコニコ動画はYouTubeのアクティブ数をかっさらうほど流行ったのか。
それは「ながら」ができたからではないかと思うのです。

ここでいう「ながら」というのは
テレビを見「ながら」であったり
ブラウザでニュースサイトを見「ながら」であったり
チャットをし「ながら」であったりします。

TVでニュースをみながら、ネットで関連記事を検索したり
YouTubeを見ながら、面白い動画をチャットで送ったり
友達とチャットし「ながら」、他の人ともチャットしたり。

残念ながら、画面とマシンパワーを占有してしまうセカンドライフでは
このような「ながら」ができません。
時間的な同期生が高すぎるために、巻き戻しをすることもできませんし
常に画面とにらめっこするハメになります。

よほど好きな人じゃないと、そこまで熱心にやらないのではないでしょうか。
他にやることだって、ありますし。
このことがセカンドライフの敷居を高くしていると思います。

不特定多数に広まる前提としては
軽い気持ちでできると言うことは大切な要素です。
「ながら」は軽い気持ちでできる一要素でもあります。
実際、この記事もニコニコ動画を見ながら書いてますし。

軽い気持ちでやってみる人が増えれば、
過疎感は消え、人に連れられてやってくる人が増えます。
参加する人が増えれば、それなりのメリットが生まれてくると思います。
そうなると好循環なんですが…。

セカンドライフが流行らない理由は、時間の占有を強制するからなのです。

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